GA4のBigQueryデータを広告成果と受注データと一緒に見る方法
すでにGA4のBigQuery Exportを使っているチームなら、イベント・流入・eコマースのデータを広告アカウントや受注・CRMのデータにつなげて、さらに深く分析できます。
目次
広告プラットフォームのコンバージョンだけでは、実売上はわかりません
広告の管理画面は、クリック、コンバージョン、コンバージョン値、ROASを見せてくれます。しかし決済後にキャンセル・返品された注文、利益率の異なる商品、新規顧客とリピート顧客の違いは、自社の受注・会員・CRMのデータの側に残ります。媒体のROASが良くても、実際の計上売上や利益が期待と違うことがあるのはそのためです。
BigQueryにGA4イベントや注文・CRMデータが蓄積されていれば、広告実績と照合して差を調べられます。Neuroはテーブル構造を確認し、自然言語の依頼に合わせてクエリを作成します。先に売上の定義と、データを結ぶ項目を決めておきましょう。
選んだBigQueryのデータセットだけを読み取り専用でつなぎます
Neuroは自社のBigQuery全体を複製しません。連携するときにGoogleアカウントで認証し、AIが取得してよいデータセットを自分で選びます。連携後は、選んだデータセットのテーブル一覧とスキーマを確認したうえで、必要なSELECTのクエリだけを実行します。書き込み・更新・削除のクエリはサーバー側で拒否されます。
| BigQueryにあるデータ | 広告データとあわせて聞く問い | マーケティングの判断 |
|---|---|---|
| 受注・決済・返金 | 媒体別の広告費用と、返金を除いた純売上を比べると、実際のROASはどう変わるか? | 予算を維持するキャンペーンと、売上が大きく見えていただけのキャンペーンを分けます。 |
| 会員・CRM | 新規顧客とリピート顧客のCACと売上への貢献を、媒体別に比べると? | 新規獲得とリピート促進の予算を、別の基準で見ます。 |
| 商品・利益率 | 広告費用を除いた商品カテゴリ別の貢献利益は、どのキャンペーンで高いか? | 売上ベースのROASではなく、利益を基準に配信の優先順位を決めます。 |
| リード・商談ステータス | 広告から入ったリードのうち、商談や契約まで進んだ割合はどれくらいか? | フォームの送信ではなく、実際の営業成果でリード獲得のキャンペーンを評価します。 |
すでにGA4のBigQuery Exportを使っているなら、すぐ連携できます
GA4でBigQuery Exportをオンにすると、`analytics_<property_id>`のデータセットに日次の`events_YYYYMMDD`テーブルが作られます。NeuroがGA4とBigQueryの接続や、過去データのエクスポートを代わりに設定するわけではありません。既存のExportのデータセットが用意されている必要があり、Exportをオンにする前の過去データは自動では埋まりません。
| GA4 BigQueryのデータ | マーケターが聞く問い | あわせて見たいデータ |
|---|---|---|
| page_view・view_item・add_to_cart・purchaseのイベント | どのランディングページと流入キャンペーンで、購入前の離脱が大きくなるか? | 広告費用、キャンペーン・クリエイティブの成果 |
| source・medium・campaignとセッションの流入情報 | 広告クリックのあとの行動と、購入までつながった流入は何か? | Google広告・Meta広告など媒体の成果 |
| ecommerce.transaction_idとitems | GA4の購入と受注台帳の決済・キャンセル・返金は、どれくらい一致するか? | 注文番号、商品ID、純売上・利益率 |
| 明示的に収集したuser_id | 新規顧客とリピート顧客で、行動の経路と売上はどう違うか? | 個人情報を除いた会員・CRMのビュー |
良い分析は、共通のキーと基準を先に確認します
BigQueryを連携したからといって、広告費用、GA4のイベント、受注が自動的に正確に結合されるわけではありません。行単位で突き合わせるには、`transaction_id`や明示的に収集した`user_id`のように、両方に同じ識別子がある必要があります。日付・source・medium・campaignだけをそろえた比較は集計のトレンドを見るためのもので、個々の注文がどのキャンペーンに帰属するかを証明するものではありません。Neuroはテーブルの構造を確認してクエリを作れますが、その会社のビジネス上の定義まで推測してはいけません。
- まず広告アカウントとBigQueryで使う期間、通貨、タイムゾーンをそろえます。
- GA4と受注・会員のテーブルに、実際に共通の識別子があるかを確認します。
- 決済時点の売上、確定した売上、返金を除いた純売上のうち、意思決定の基準を決めます。
- 短い期間で結果を突き合わせてから、週次・月次の分析へ広げます。
GA4のデータセットを選んで最初の質問まで、4ステップです
- GA4のBigQuery Exportの`analytics_<property_id>`データセットと、あわせて見る受注・CRMのデータセットを確認します。
- Neuroのサービス連携でBigQueryを選び、データにアクセスするGoogleアカウントでログインします。
- 取得を許可するデータセットとスキャンの上限を選び、よく使うテーブルとコード値の説明を書きます。
- まずは直近7日のイベント数と購入数のように、GA4で突き合わせやすい質問で連携を検証します。
クエリ1件あたりと、1日の累計スキャン量の上限を超えると、実行の前にブロックされます。BigQueryの費用は自社のGoogle Cloudプロジェクトに別途請求されます。必要な列と日付のテーブルだけを取得する必要があり、結果の行にLIMITをかけても、クラスタ化されていないテーブルのスキャン量は減らないことがあります。
GA4 BigQueryを連携した日にすぐ試せる質問
まずは短い期間の注文IDを少数照合します。対応しない注文、購入イベントの重複、返金処理の違いを確かめてから、月次レポートへ期間を広げましょう。
参考資料
- Google Analytics: BigQuery Export schema
GA4のExportデータセットと日次・intradayのイベントテーブル、流入・ユーザー・eコマースのフィールド構造を説明した公式ドキュメントです。
- Google Analytics: Compare Analytics reports and BigQuery export
GA4のレポートとBigQuery Exportを比較するときに、レポート用ID、タイムゾーン、除外イベントなどで差が生まれる理由を説明しています。
- Google Analytics: Set up BigQuery Export
GA4プロパティをBigQueryに接続する手順、Exportの方式と上限、データが生成されるタイミングを説明しています。
- Google Cloud: BigQuery IAM roles and permissions
BigQuery Data ViewerとBigQuery Job Userのロールが与えるデータ取得・クエリ実行の権限を説明した公式ドキュメントです。
- Google Cloud: Estimate and control costs
dry run、maximum bytes billed、1日のクエリ割り当て、パーティションと列の選択によるコスト管理の方法を説明しています。
- Google Cloud: BigQuery pricing
オンデマンドのクエリが処理したデータ量を基準に課金される仕組みと、クエリの費用を抑える手段を説明しています。
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