ソウルの生活人口データで地域広告の時間帯を考える
行政洞別の人口推計を曜日・時間帯で比較し、店舗売上や広告実績と合わせて地域キャンペーンの仮説を立てます。
目次
ランチの広告をどの地域に出すか
ソウルでランチの販促を行う地域を選ぶとき、住んでいる人の数だけでは判断しにくいことがあります。通勤や買い物で訪れる人によって、時間帯ごとの人口が変わるためです。
Neuroでは、ソウル市の行政洞(行政上の地区)別の生活人口推計を、日付・時間・年齢層別に確認できます。店舗訪問や購入を測るデータではありませんが、比べる地域と時間帯を絞る材料になります。
Neuroで確認できるデータ
利用するのは、ソウル開かれたデータ広場が公開する行政洞別の生活人口(韓国人)です。市の公共データと通信データから、ある時刻にその地域にいる人口を推計しています。Neuroでは、日付、時刻、行政洞コード、地区名、総人口、性別・年齢層別の推計を取得できます。
地域名を伝えると、まず行政洞の候補を探して対象を確定します。「聖水洞の週末夜の20代人口」のような依頼でも、地名と時間帯を分けて確認します。似た地名や区全体の指定で、別の範囲を読むのを避けるためです。
| 知りたいこと | 確認するデータ | 検討すること |
|---|---|---|
| いつ人が多いか | 日付・0〜23時の時間別人口推計 | 販促、広告配信、投稿の時間帯 |
| どの層が多いか | 性別・年齢層別の推計 | 地域に合う商品メッセージや媒体の組み合わせ |
| どの地域を比べるか | 区・行政洞別の推計 | 出店、ポップアップ、屋外広告の候補地域 |
飲食店の販促で使う場合
架空のコーヒー店2店舗を比べてみます。オフィスが多い地区なら平日昼、住宅地なら週末午後から調べるかもしれません。これは最初の仮説です。時間帯別の推計に実際に違いがあるか確かめ、店舗売上とクーポン利用に照らして確認します。
- 昼に人口が増える地域なら、セットメニューやモバイル注文の訴求を試します。
- 退勤後に増える地域なら、テイクアウトや夕方の販促を検討します。
- 週末の変動が大きい地域では、平日と週末の広告実績を分けます。
- 出店候補は、行政洞別の推計と既存店の売上パターンを合わせて比較します。
生活人口は広告媒体のターゲティング設定とは別のデータです。地域と時間帯の仮説を作るために使い、実績の判断には広告指標、店舗売上、クーポン利用、注文も合わせて確認します。
屋外広告の候補地を比べる場合
地下鉄、バス、看板、エレベーター広告を選ぶ際は、昼と夜、平日と週末で地域の人口がどう変わるかを確認できます。ブランドが対象とする年齢層が、どの時間帯に比較的多いかも見ます。
「江南区全体」のような広い範囲から、行政洞と時間帯で候補を絞ります。選んだ地域、確認した人口の傾向、オンライン広告との役割分担を記録しておくと、実施後の検討で前提を振り返れます。
対象地域と比較期間を指定する
最初に行政洞を確定します。この推計は、店舗から半径500m以内の人口とは異なります。取得できる最新の日付を確認し、同じ曜日と時間帯で比べてください。
- 行政洞名を確定します。候補が複数ある場合や区しか分からない場合は、候補から選びます。
- 期間と時間帯を決めます。日平均、平日・週末、キャンペーン期間のどれを比べるかを指定します。
- 総人口と性別・年齢層を合わせて見ます。全体が多くても、対象顧客層が多いとは限りません。
- 広告実績、店舗売上、クーポン利用などと比較します。生活人口だけで予算を決めないようにします。
- どの地域と時間帯に何を試すか、仮説を残します。
推計からは判断できないこと
生活人口は推計統計です。地域や時点によって実際と異なる場合があると、公式資料でも説明されています。個人を追跡するデータでも、今店舗の前に何人いるかを示すセンサーでもありません。購入意向、来店確率、広告表示の保証としては読めません。
1日だけのデータで地域を判断せず、同じ曜日を複数週にわたって比較します。天候、行事、祝日、学校の予定などで状況が変わるためです。広告実績と一緒に確認し、推計だけで説明できない点は残しておきましょう。
参考資料
- Seoul Open Data Plaza: Administrative-dong–level Seoul Living Population (Korean nationals)
行政洞別のソウル生活人口(韓国人)の定義、ファイル、更新予定、利用条件を掲載する公式ページ。
- Seoul Open Data Plaza: Seoul Living Population Overview
生活人口の定義、時間・空間の範囲、公開時期、利用上の注意を説明する公式案内。