AIがキャンペーンを誤って分類するときの名前・UTMの見直し方
商品群別のROASを見る前に、分類基準を確認します。既存キャンペーンを一括変更せず、名前・UTM・対応表を整える方法です。
計算は合っていても分類が違う場合
「直近14日の商品群別ROASを見せて」と頼んだら、新規顧客向けとリターゲティングのキャンペーンが一つにまとめられた。計算が合っていても、その表では予算を判断しにくくなります。
new_test_2やconversion_0501のような名前だけでは、商品群や対象を特定できないことがあります。キャンペーン設定とチームの対応表も確認し、それでも不明な項目は未分類として残します。
レポート間で同じキャンペーンを見つける
キャンペーン名とUTMのルールをそろえると、広告媒体、GA4、共有レポートで同じキャンペーンを探しやすくなります。まず、どの項目を分類に使うか決めましょう。
GA4もUTMの値を基準に、参照元、メディア、キャンペーンを分けます。GoogleはUTMのsource、medium、campaignを一貫して使うよう案内し、大文字と小文字が違う値は別の値として扱われると説明しています。SpringSaleとspring_saleは人の目には同じキャンペーンに見えても、レポートでは別の行になることがあります。
AIが読むべき最小限の情報
すべての情報をキャンペーン名に詰め込む必要はありません。名前が長くなりすぎると、運用者が守らなくなります。その代わり、AIの分析に必要な最小限のフィールドは決めておく必要があります。
| フィールド | なぜ必要か | 例 |
|---|---|---|
| 媒体 | 同じ商品カテゴリでも、Meta広告、Google広告、Yahoo!広告では役割と報告の基準が違います。 | meta、google、yahoo、tiktok |
| 目的 | 購入、リード、トラフィック、ブランド検索を、同じ成果の基準で比べてはいけません。 | purchase、lead、traffic、brand-search |
| ファネル | 新規の流入とリターゲティングを混ぜると、予算の判断がぶれます。 | prospecting、retargeting、cart |
| 商品カテゴリ | カテゴリ別のROAS、CPA、客単価を見るには、そのキャンペーンが何を売ったのかがわかる必要があります。 | skincare、healthfood、b2b-consulting |
| ターゲティングの方針 | ブロード、類似オーディエンス、キーワード、リマーケティングは、成果の読み方が違います。 | broad、lookalike、keyword、remarketing |
| 期間またはテストID | テストの結果を後から探し、修正版と元のものを区別するために必要です。 | 202605、test-a、promo-summer |
例えばmeta_purchase_prospecting_skincare_broad_202605は、媒体、目的、ファネル、商品群、対象戦略、期間を順に並べた名前です。商品群をskincareに統一するなら、skinや「スキンケア」といった既存の表記を対応表で同じ値に結び付けます。
名前だけで足りないときは、UTMと対応表が必要です
名前に入れない情報は対応表で補えます。キャンペーン名でデータを結合するレポートでは、名前の変更が過去データとの対応に影響する可能性があります。集計方法を確認し、新しいルールは新規キャンペーンから適用して、既存分はIDと対応表で結ぶ方法もあります。
UTMはGA4で流入を分ける基準で、対応表は自分たちのチームがキャンペーンを解釈する基準です。Google広告のURLオプションのように、媒体ごとの計測パラメータの仕組みは違いますが、結局GA4とNeuroが読むべき値は、一貫した参照元、メディア、キャンペーン、商品カテゴリです。
| キャンペーン | 商品カテゴリ | ファネル |
|---|---|---|
| meta_purchase_prospecting_skincare_broad_202605 | スキンケア | 新規の流入 |
| yahoo_brand_skincare_202605 | スキンケア | ブランド需要 |
| google_pmax_healthfood_202605 | 健康食品 | 混在 |
対応表にキャンペーンID、商品群、ファネルを記載し、ワークスペースやGemの指示に分類ルールを残します。複数の商品群を扱うキャンペーンは、無理に一つへ分類せず「混合」とします。
Neuroではまず、命名の監査から実行します
AIにいきなり成果の分析をさせる前に、まずアカウントの分類の基準を監査させます。目的は成果を解釈することではなく、AIがアカウントを安定して読めるかどうかを確認することです。
結果が出たら、費用の割合が大きい未分類キャンペーンから確認します。ルールを補って同じ依頼を再実行すると、解決した項目と残った項目を比べられます。
参考資料
- Google Analytics Help: URL builders, collect campaign data with custom URLs
GA4でUTMのsource、medium、campaignの値によりキャンペーンの流入を識別すること、値の大文字・小文字と一貫性がレポートの分散に影響することを示した公式ドキュメントです。
- Google Analytics Help: Import campaign data
外部の広告プラットフォームの費用、クリック、インプレッションのデータをGA4のキャンペーンデータと結合するとき、UTMの値とキャンペーンIDが正確に一致する必要があることを示した公式ドキュメントです。
- Google Ads Help: About URL parameters
Google広告で、最終ページURL、トラッキングテンプレート、カスタムパラメータ、ValueTrackのパラメータがクリックの情報を渡す仕組みを説明しています。
- Google Ads Help: About tracking in Google Ads
Google広告のURLオプションを、アカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワードのレベルで設定してテストできることを示した公式のヘルプです。
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